2023/06/26
Web3事業への「補助金」活用について
■ 内容
1.概要
1-1. はじめに / 「補助金」の種類
1-2. 補助金とは
1-3. グランツとは
1-4. ハッカソンとは
2.補助金について
2-1. 補助金
2-2. 所在地条件付の補助金
2-3. 国際系/温室効果削減系の条件付の補助金
1-1. はじめに / 「補助金」の種類
■ はじめに
Web3/ブロックチェーンを活用した事業を検討/企画/実行する際に、資金が必要となる場合がある。現時点では、Web3は「新規事業」「新ビジネス」と位置付けられている企業が多いだろう。一般的に、新規事業は成功するか失敗するか定量的な事前評価が難しかったり、投資対効果が見込みづらいと言われる。社内における必要経費の予算獲得/確保が難しく、Web3事業の立ち上げに苦労されていることも多いのではなかろうか。
そこで、本レポートではWeb3事業にあたる資金調達のための「補助金」に関する情報を提供したい。「補助金」は多種多様なものがあるが、Web3事業に活用できるもののみをピックアップした。「補助金」を活用することで、 「資金調達」のボトルネックが解消され、Web3事業が進むきっかけになれば幸いである。
■ 「補助金」の種類
Web3事業の「補助金」的な資金調達には、国や地方自治体などの官公庁から受けられる補助金(助成金/交付金等)と、官公庁以外の組織が給付している「グランツ」「ハッカソン」の3種類がある。様々な「補助金」があり、個々で金額感や調達までの難易度や成約が異なるが、下記のような性質/傾向がある。
種類 | 申請先 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
補助金 | 官公庁 | 社会的な信頼が高い。 公共の福祉に貢献できる。 |
事務手続きが煩雑である。 入金までの期間が長い。 |
グランツ | ブロックチェーン 開発財団等 |
チェーンの技術支援を受けられる。 チェーン上の他プロジェクトと連携しやすい。 短期間で簡潔な手続である。 |
チェーンが限定される場合がある。 暗号資産が「補助金」の場合がある。 英語が必須となる場合が多い。 |
ハッカソン | Web3系 財団/企業等 |
真新しさが評価されやすい。 パートナーシップが期待できる。 短期間で簡潔な手続である。 |
開発人員/プレゼン準備が必要となる。 調達金額が少ない。 競争が激しい。 |
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