データ要素の市場におけるブロックチェーンの応用

本論は、万向ブロックチェーンの「融合イノベーション」シリーズの業界研究レポートである。著者は、万向ブロックチェーンのチーフエコノミストである鄒傳偉博士である。 本論では、「全体から個別まで」の説明方式で、最初にデータのバリューチェーンを「データの記録と獲得」、「データの収集・検証・保存」、「データ分析」、「データ要素の配置など」の四つの部分に分けて、順番にブロックチェーンの役割を説明する。


現在、ブロックチェーンとデータ要素の市場は二つの大きな注目を集めてきている領域である。今年の四月、中国共産党中央委員会と国務院が発行した「より完璧な要素の市場配分体制の構築に関する意見」は、初めてデータを要素の一つとして挙げた。国家開発改革委員会は、ブロックチェーンを「技術的な新型インフラ」の定義に位置付けた。多くの専門家や学者がデータ要素の市場におけるブロックチェーンの応用について議論し、個人データの保護と使用、およびAI発展のためのデータ基盤改善に対する重要性を是認した。ただし、中央銀行のデジタル通貨・ステーブルコイン・サプライチェーンファイナンス・存在証明・偽造防止の追跡でのブロックチェーン応用と異なり、データ要素の市場自体は開発の初期段階にあるため、多くの主要問題についてまだ結論が出ていない。それによって、データ要素の市場におけるブロックチェーン応用について詳細に議論することは困難になる。


以前の調査に基づいて、本論では、データのバリューチェーンの各部分におけるブロックチェーンの役割について説明する。GSMアソシエーションの2018年のレポート[1]によると、データバリューチェーンは四つの部分に分けることができる(図1)。一つ目はデータの記録と獲得を指すデータの生成である。二つ目は、データの収集・検証および保存である。三つ目はデータの分析であり、新しい洞察と知識を生成するためのデータの処理と分析を指す。四つ目は交換であり、データ分析結果の使用を指し、内部で使用することも、外部に転送することもできる。この部分は、適切には「データ要素の配置」と呼ばれる。 本論は五つのパートに分かれている。第一節から第四節は、上記の四つのデータのバリューチェンの部分に従った説明である(四番目の部分の説明に焦点を当てる)。第五節は全文の要約である。




データの記録と獲得におけるブロックチェーンの応用


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